皆さん、こんにちは。

E30エンジンオーバーホールの第4弾です。

前回はエンジンのヘッド下ろしと、燃焼室、シリンダーの状態確認を紹介しました。

今回はシリンダーヘッドのバラしについて紹介させて頂きます。

まずロッカーアームを取り外す為にシャフトを抜いて行きます。

E30-OH4-1

ロッカーアームはカムシャフトとバルブの間についている部品です。

ちなみにM20エンジンで言うバルブクリアランス調整とは、カムシャフトとロッカーアームの隙間を調整する作業となります。

カムシャフトまで外れたので、次はSSTを使ってバルブを取り外します。

E30-OH4-2

このエンジンはバルブが12個付いているので、12箇所全て外していきます。

24バルブのエンジンに比べれば半分なので楽チンですねw

こちらが子メタルです。

E30-OH4-3

上下に動くピストン荷重をモロに受ける部品で、実は親メタルよりも過酷な環境で働いてくれています。

オイル管理をきちんとされていた車両だったのでしょう。

異物の噛み込みや、極端な減りも無く状態は良好でした。

ピストン&コンロッドが全て外れました。

E30-OH4-4

BMWのエンジンパーツは、どれを見ても無駄の無い美しい作りをしていますね。

エンジンをバラしながら一々感動してしまいます。

エンジンの心臓部、クランクシャフトです。

E30-OH4-5

今回のオーバーホールでは、クランクシャフト、前後クランクプーリー、クラッチまで含めゼロバランス取りを行います。

このフルバランスをとることにより、エンジンのフィーリングは格段に良くなります。

エンジンのバラしが終わったら、シリンダーヘッド、シリンダーブロック、クランクシャフトなどを内燃機屋さんにて加工をしてもらいます。

1000分の1ミリ単位の加工になるので、ここはその道のプロにお任せします。
今回はここまで

次回は加工から帰ってきた各パーツの紹介をさせて頂きます。
それでは皆さん、また次回お会いしましょう!!